こんなとき、どう書く?
契約解除通知は、口頭やメールだけで済ませるケースが多い一方、内容によっては法的効力のある書面(内容証明郵便)が必要なこともあります。ここでは、一般的なビジネスメールとしての契約解除通知の書き方を場面別に紹介します。
メール送信の前に確認すべきこと
- 契約書に「解除通知の方法・期限」の規定があるか
- 解除予告期間(一般的に30〜60日前)を守っているか
- 中途解除に違約金・清算条件が設定されていないか
ケース別の文例
ケース1:SaaSサービスの解約通知
件名:○○サービス解約のご連絡
○○株式会社 カスタマーサポートご担当者様
株式会社△△ 情報システム部の渡辺と申します。 お世話になっております。
現在ご契約中の○○サービス(契約番号:XXXXX)について、 誠に恐れ入りますが、2026年4月30日をもって解約したく お知らせいたします。
解約を希望する理由:社内ツールの統廃合のため
契約書の規定通り、解約希望日の30日前にご連絡しております。 解約手続きの方法、データのエクスポート期限、最終請求についてご案内いただければ幸いです。
長期間ご利用させていただきまして、誠にありがとうございました。
ケース2:業務委託契約の終了通知
件名:業務委託契約の終了について(契約No.○○)
○○株式会社 代表取締役 山田様
株式会社□□の佐藤と申します。 平素より大変お世話になっております。
現在ご締結いただいております業務委託契約(契約No.○○、 有効期限:2026年6月30日)について、本契約期間をもって更新せず終了 したい旨をご連絡いたします。
弊社内部の業務体制変更に伴う判断であり、貴社のご対応に不満があったわけではございません。これまでの長きにわたるご支援に、心より感謝申し上げます。
契約終了に向けた対応事項
- 進行中の業務:今月末(3月31日)までに完了いただけますでしょうか
- 納品物・成果物:4月5日までにご提出いただけますと幸いです
- 残代金の精算:請求書を4月末日までにご送付ください
引き継ぎ等でご不明な点がございましたら、ご連絡ください。 今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
ケース3:仕入れ先との取引終了通知
件名:取引終了のご通知
○○商事株式会社 営業部長 田中様
いつもお世話になっております。△△株式会社 購買部の中村です。
誠に恐れ入りますが、このたびの弊社事業の見直しにより、 2026年5月末日をもって貴社との取引を終了させていただきたくご連絡いたします。
主な理由は弊社側の取り扱い商品ラインの縮小によるものであり、 貴社の商品・ご対応に問題があったわけではございません。
今後のスケジュール
- 最終発注:2026年4月末日まで
- 既存在庫の返品:ご相談の上、対応させていただきます
- 最終精算:5月末日を目安に処理したく存じます
長年にわたるご支援に改めて感謝申し上げます。 詳細についてはお電話にてもご説明できますので、ご連絡ください。
ケース4:不満を理由とした解約通知(丁寧な書き方)
件名:○○契約の解除について
○○株式会社 ご担当者様
お世話になっております。株式会社△△の木村と申します。
現在ご利用の○○サービスについて、来月末日をもって解約を 希望いたします。
解約理由につきましては、サービスの品質・対応について 弊社の期待に添えない点が続いておりましたことをご報告いたします。 詳細はご要望があればお伝えできます。
解約手続きに必要な書類・手順をご案内いただけますでしょうか。 ご対応のほど、よろしくお願いいたします。
失敗しがちなポイント
予告期間の確認不足
NG例:「今月末で解約します」(契約書には60日前通知の規定)
契約書を確認せずに解約日を決めると、違約金が発生したり、解約が認められない場合があります。特に年間契約や長期契約では予告期間が長いことがあります。
感情的・攻撃的な表現
NG例:「御社のサポートが最悪だったため解約します」
不満があっても、感情的な表現は後のトラブルに繋がります。「弊社の方針変更のため」など、中立的な表現を選びましょう。
応用パターン:解約通知後のフォローメール
件名:Re: ○○サービス解約手続きの完了確認
○○様
先日は解約手続きのご案内をありがとうございました。 手順に従って手続きを完了いたしましたので、 解約完了の確認をお知らせいただけますでしょうか。
合わせて最終請求書のご送付と、 利用データのエクスポート締め切り日もご確認いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
