文例集

法事の案内状

法事の案内状
冠婚葬祭場面: 法事への招待更新日: 2026年3月27日
場面: 法事への招待
関係性: 施主→親族・関係者

法事の案内状を送るとき

法事の案内状は、ご法要の日時・場所・内容を参列予定の方に正式にお知らせする書状です。案内状の書き方は宗派や地域の慣習によって細かい違いがありますが、共通して押さえておきたいポイントがあります。

  • 句読点を使わないのが正式な慶弔文書の基本。法事案内は弔事寄りのため、句読点なしが伝統的(近年は略式でも使われる)
  • 忌み言葉を避ける(「重ね重ね」「たびたび」「再び」等)
  • 出欠の確認方法を明記する
  • 会食の有無を案内に含める

例文集

例文1: 一周忌の案内状(正式・葉書・封書向け)

謹啓

先般は亡父○○の葬儀に際しまして 御弔辞並びに御厚志を賜り 誠にありがとうございました

さて 亡父○○の一周忌法要を下記のとおり相営みますので 是非ご参列いただきたく ご案内申し上げます

ご多忙の折恐縮に存じますが 何卒ご出席くださいますようお願い申し上げます

敬具

日時 ○年○月○日(○曜日)午前○時より

場所 ○○寺    ○○県○○市○○町○丁目○番○号    電話 ○○○-○○○○

法要終了後 粗飯を差し上げたく存じますので 何卒ご参会くださいますようお願い申し上げます

ご出席のほど ○月○日までにご連絡いただけますと幸いでございます


例文2: 三回忌の案内状(比較的シンプルなもの)

拝啓

先日は故○○の葬儀におきまして 格別のお心遣いをいただきありがとうございました

早いものでこの度 亡き○○の三回忌を迎えることとなりました

下記の通り法要を行いますので ご参列いただければ幸いです

日時 ○年○月○日(○)午前○時〜 場所 ○○寺(○○市○○町○-○-○)

法要後に会食の席を設けております

誠に恐れ入りますが ○月○日(○)までに添付のハガキまたは下記連絡先へご返信いただけますようお願いいたします

敬具

施主 ○○○○ 連絡先 ○○○-○○○○(担当: □□)


例文3: 親族のみ少人数で行う場合(略式メール)

件名: 法要のご案内(○○の一周忌)

○○ご一家の皆様

先日はご多忙の中、○○の葬儀にご参列いただきありがとうございました。

おかげさまで一周忌を迎える運びとなりました。つきましては下記の通り法要を執り行いますので、ご参列いただければ幸いです。

日時: ○年○月○日(○)午前○時〜 場所: ○○寺 / ○○市○○町○-○-○ 会食: 法要後、近隣の料理店にて(お席はご用意しております)

ご出席のほど、○月○日(○)までにご連絡ください。 お問い合わせは施主 □□(連絡先: ○○○-○○○○)までお願いいたします。


例文4: 会食なし・法要のみの場合

謹啓

さてこのたび 亡母○○の七回忌を下記の通り執り行う予定でございます

ご参列くださいますようご案内申し上げます

なお今回は法要のみとさせていただき 会食はございません 何卒ご了承くださいますようお願いいたします

日時 ○年○月○日(○)午後○時〜 場所 自宅(○○市○○町○-○)

出席のご連絡は○月○日(○)までにお願い申し上げます

施主 ○○○○ 電話 ○○○-○○○○

敬具


形式とマナー

案内状に必ず入れる要素

  1. 故人の続柄・氏名と回忌の名称(一周忌・三回忌など)
  2. 日時(年月日・曜日・時刻)
  3. 場所(正式名称と住所・電話番号)
  4. 会食の有無
  5. 出欠の連絡方法と締切日
  6. 施主の氏名と連絡先

案内を送るタイミング

法事の1〜1.5ヶ月前が目安です。遠方の方が多い場合や、会食の人数確認が必要な場合はさらに早めに送ります。

回忌ごとの呼び名

没後年数 呼び名
1年後 一周忌
2年後 三回忌
6年後 七回忌
12年後 十三回忌
16年後 十七回忌
22年後 二十三回忌
32年後 三十三回忌(多くの宗派でこれが弔い上げ)

宗派による表現の違い

  • 仏教: 「法要」「回忌」「施主」
  • 神道: 「霊祭(みたままつり)」「年祭」
  • キリスト教: 「記念会」

宗派が異なる場合は表現を調整しましょう。


返信方法とスケジュールの目安

案内状を送ったあと、出欠確認をどのように行うかも明確にしておく必要があります。

確認方法 特徴
返信ハガキを同封 正式な法事・遠方の方が多い場合に向く
メール・電話で連絡を依頼 親族・親しい間柄の少人数の場合に向く
LINEやチャット 身内のみ・略式でよい場合。高齢の方には使いにくい

返信の締切は法要の2〜3週間前が目安です。会食会場の人数確認が必要な場合は、さらに早めに設定しましょう。

法事案内での忌み言葉一覧

法事の文書では以下の言葉を避けるのがマナーです。

避ける言葉 言い換え例
重ね重ね、たびたび、またまた 改めて、なお
再び、再度 改めて
続いて、引き続き (文章の構成を変える)
死ぬ・死去 逝去、永眠
生きているうちに (使用を避ける)

特に封書や葉書など「書き言葉」の案内状では注意が必要です。メールでは多少の柔軟性がありますが、丁寧な場面では意識しておくと安心です。

遠方の方への配慮

遠方から来てもらう場合は、案内状に以下を添えると親切です。

  • 最寄り駅・バス停から寺院・自宅への道順(地図や地図URLを添付)
  • 駐車場の有無
  • 最寄り宿泊施設(宿泊が必要な場合の参考として)
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