退去通知で失敗しないために
賃貸物件を退去する際の通知は、賃貸借契約書に記載された解約予告期間を確認することが最重要です。多くの物件では「退去の1〜2か月前までに通知」が条件となっており、これを守らないと解約日以降も家賃が発生し続けるケースがあります。
通知を出す前に確認すべき3点:
- 解約予告期間(1か月前?2か月前?)
- 解約日(月末が指定されているケースが多い)
- 通知の方法(書面必須か、電話でもよいか)
退去通知文の文例
管理会社・不動産会社宛(基本形)
退去通知書
令和○年○月○日
株式会社○○(管理会社名)
担当者 様
拝啓 時下ますますご清栄のことと存じます。
この度は大変お世話になっております。
下記の物件につきまして、賃貸借契約を解約したいと思いますので、
ご通知申し上げます。
記
【物件名・住所】○○マンション ○○号室
○○県○○市○○町○丁目○番○号
【入居開始日】令和○年○月○日
【解約希望日】令和○年○月○日(○曜日)
【退去予定日】令和○年○月○日(○曜日)
【連絡先(現住所)】上記住所に同じ
【連絡先(電話)】○○○-○○○○-○○○○
退去に際してのご連絡・手続きについて、
改めてご案内いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
以上
○○(氏名)
大家(個人オーナー)に直接通知する場合
管理会社を通さず大家に直接連絡する場合は、より丁寧なトーンで。
拝啓 時下ますますご清栄のことと存じます。
○○様(大家さんのお名前)には、長きにわたり大変お世話になりました。
誠にありがとうございます。
このたびの事情(転勤・転居・家庭の事情等)により、
今般下記のとおり物件を退去させていただきたく、
ご連絡申し上げます。
【物件所在地】○○県○○市○○町○丁目○番○号
【退去希望日】令和○年○月○日(月末日)
【鍵の返却方法】退去日当日に直接お持ちする予定ですが、
ご都合をお知らせいただければ調整いたします。
長い間、住みやすい環境を整えていただき、ありがとうございました。
退去に向けて、原状回復などご迷惑をおかけしないよう
丁寧に対応いたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
令和○年○月○日
○○(氏名)
TEL:○○○-○○○○-○○○○
FAX・メール送付時の添え書き
書面をFAXやメールで送る場合に前置きとして使う一文です。
件名:退去通知書の送付について
お世話になっております。○○号室の○○と申します。
退去を希望するため、退去通知書を添付にてお送りします。
内容をご確認いただき、必要な手続きについてご連絡をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
退去手続きの流れと注意点
スムーズな退去のチェックリスト
| 時期 | やること |
|---|---|
| 退去通知の直後 | 退去日の確定・引越し業者の手配開始 |
| 退去の1か月前 | 電気・ガス・水道・インターネットの解約手続き |
| 退去前 | 原状回復(傷・汚れの確認と対処) |
| 退去日当日 | 立会い・鍵の返却 |
| 退去後 | 敷金精算・住所変更の手続き |
敷金トラブルを防ぐために
退去前に以下を確認しておくと、不当な費用請求を防げます。
- 入居時の状態写真があれば確認
- 国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を把握しておく
- 通常損耗(自然な経年劣化)は入居者負担でないと主張できる
- 立会い時にはサインする前に内容をしっかり確認する
よくある疑問
Q. 解約予告期間を守れなかった場合はどうなりますか?
A. 予告期間が2か月前の契約で1か月前に通知した場合、本来の退去日(通知から2か月後)まで家賃が発生するケースがあります。ただし交渉次第で早期退去が認められる場合もあるので、まず管理会社に相談してみましょう。
Q. 退去通知は電話でもよいですか?
A. 契約書に「書面での通知が必要」と明記されている場合は書面が必須です。口頭や電話だけでは証拠が残らないため、トラブルの原因になることがあります。書面を送った後に電話で確認するのが理想的です。
