文例集

退職挨拶メール

職場の挨拶・スピーチ場面: 退職の挨拶更新日: 2026年3月26日
場面: 退職の挨拶
関係性: 退職者→社内全体

退職挨拶メールとは

退職最終日またはその前日に、社内の同僚・上司・後輩、そして社外の取引先へ感謝を伝えるメールです。長年にわたる関係への感謝を伝えながら、後任者への引き継ぎを案内し、円満退職の印象を残すことが目的です。退職理由の詳細には触れないのがビジネスマナーの基本です。

例文1: 社内全体向け(一般的な退職挨拶)

件名: 退職のご挨拶 ― △△(○月○日退職)

社員の皆様

お世話になっております。○○部の△△です。

このたび、一身上の都合により○月○日をもって退職することとなりました。在職中は大変多くのご支援とご指導を賜り、心より感謝申し上げます。

○○に在籍した○年間は、かけがえのない経験と出会いに恵まれた日々でした。皆様から学んだことは、これからの人生においても大切にしてまいります。

後任は○○が引き継ぎます。何卒これまで同様のご支援をいただければ幸いです。

長い間、本当にありがとうございました。皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。

△△ △△


例文2: 直属チーム・親しい同僚向け(少し温かみのある文体)

件名: お世話になりました ― △△より

○○チームの皆さんへ

いつも本当にありがとうございました。○月○日で退職することになりました。

毎日一緒に悩んだり笑ったりしながら仕事できたこと、この職場に入って一番良かったことだと思っています。プロジェクトで夜遅くまで踏ん張ったこと、締め切り前の助け合い、どれも忘れません。

これからは△△の道に進みますが、ここで働いた経験と皆さんとの時間は、ずっと私の支えになると思います。

落ち着いたらぜひ連絡させてください。個人メール(△△@△△.com)でいつでも歓迎です。皆さんのこれからも、ずっと応援しています。

△△


例文3: 取引先・社外関係者への退職挨拶

件名: 退職のご挨拶 ― 株式会社〇〇 △△

○○株式会社 ○○部 △△様

平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。株式会社〇〇 ○○部の△△でございます。

このたび、一身上の都合により○月○日をもって退職することとなりました。在職中は長年にわたりご支援とご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

後任として○○が担当いたします。近日中に改めてご挨拶に伺う予定ですが、まずはメールにてお知らせいたします。引き続き変わらぬご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

○年間大変お世話になりました。○○様のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

△△ △△


例文4: 定年退職の挨拶メール

件名: 定年退職のご挨拶 ― △△

社員の皆様

お世話になっております。○○部の△△です。

おかげさまで、本日○月○日をもって定年退職を迎えることとなりました。入社以来○年間、数多くの方々に支えていただきながらここまで歩んでこられたことを、深く感謝しております。

仕事を通じて培った経験と、皆様から教えていただいたこと——これらは私の一生の財産です。退職後も健康に気をつけながら、第二の人生を歩んでまいります。

皆様の今後のご発展と、会社のさらなるご繁栄を心よりお祈り申し上げます。長い間、本当にありがとうございました。

△△ △△


使い分けのポイント

  • 社内一斉メール: 一斉配信には「個人的すぎる感情表現」は控える。感謝と後任の紹介を軸に、簡潔にまとめる
  • 親しい同僚向け: 個人メールアドレスを伝える際は社内一斉メールではなく個別メールで。社内システムに個人情報を残さない配慮も必要
  • 社外向け: 後任者の情報(氏名・連絡先)を忘れずに。相手が困らないよう「引き継ぎの準備ができている」ことを伝える
  • 退職理由: 「一身上の都合」が基本。「転職」「独立」「育児」など詳細は基本的に書かない。親しい人には別途話す

NG例・注意点

やってはいけないこと

  • 会社や上司への不満を書く: 退職理由に「人間関係」「待遇への不満」を書くのは厳禁。何年後かに同じ業界で再会することも多い
  • 後任者を紹介しない: 特に社外向けで後任者の名前・連絡先なしに去るのはビジネスマナー違反
  • 退職後の連絡先を社内一斉メールで公開する: 個人のメールや電話番号を全社員に知らせると、不要なトラブルの元になる
  • 感情的・長すぎる文章: 退職挨拶メールで自分語りを長々とするのは逆効果。「感謝+後任+一言」の構造で完結させる

NG文例

お世話になりました。正直、会社のやり方についていけなくなって転職を決めました。○○さんには本当に振り回されて疲れました。次のところでは楽しく働けると思うので、みなさんも頑張ってください。

改善ポイント: 退職理由の開示、特定の人物への批判は、退職後も続く関係に深刻なダメージを与えます。退職挨拶メールは「円満退職の締めくくり」として機能させるものです。どんな事情があっても、感謝だけを書くことがプロとしてのマナーです。

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